電気?ガス?どちらが良い?

2023年8月30日(水)

こんにちは LIXILリフォームショップ
ホームウェル熊谷です

お客様の中ではガスコンロやガス給湯器を電力の
IHコンロや電気給湯器へ替える方も多くいらっしゃいます。
自分も聞かれることが多々ありますので
ガスと電気の違い等をお話させて頂きます。

□給湯設備の違い

先ずは給湯機器のガスと電気の違いですが
ガス給湯器の方は主な貯水というのは無くて
お湯を出そうとすると給湯器に火が付き温められたお湯が出るのですが
お湯を出そうとしたときにすぐ出てくるわけではありません。
しかし電気給湯器は貯水された水を一定の温度に保っている為
お湯を出そうと開けるとガスよりも早く温かいお湯が出てきます。
それでも給湯器から宅内へ入り込んでいる給湯管は
ガスも電気も一緒の為、その管内に残っている水が出てからにはなります。
また電気の方はお湯を貯水してくれているので
災害時でも一時的ではありますが水難から救ってくれます。

続いては製品価格ですがガスの方は定価30~40万円に対して
電気は定価80~100万円の製品がほとんどです。
製品価格だけを見ても電気の方がガスの倍近い価格になっているのと
電気は370Lや460Lの貯水をするので製品+水の重さがとても重く
製品の下にしっかりとしたコンクリート台を作らないといけないのと
貯水する分大きさも大きく設置するスペースが必要になります。

□加熱機器の違い

加熱機器(コンロ)をみてみるとガスは火が出て、IHは火が出ません。
IHの方は火が出ないから消防法は・・・と思う方がいらっしゃいますが
消防法に関してはガスでもIHでも同じなので注意が必要です。
しかしIHの方が火は出ないので火災の心配は一気に減りますし
実はガスよりもIHの方がお湯の沸く時間が早いのも特徴です。
ただし災害時は停電してしまうとIHも使えなくなってしまいますが
ガス(※プロパンかつボンベが宅地内にある場合)はガス供給が続く限り
コンロの使用が出来るため給湯機器とは災害時の良さが逆転する形になります。

製品価格の方は給湯器程の開きはないのですが
ガスが20~40万円の定価に対してIHは30万円から程の定価設定になっております。
またリフォームの場合ですと200V専用配線を分電盤と繋げなくてはならないので
キッチンと分電盤の位置関係によっては露出配線になったり
配線を一度外へ出して再び引き込んだり
壁や天井を開けて中に入れ込み内装の張替えをしたりなど
IHにするための複合工事でお客様の望まない仕上がりになる場合もあります。

□まとめ

今回は電気とガスで存在する給湯設備と加熱機器についてお話させて頂きました。
リフォームでガスから電気に変える方もいらっしゃいますので
双方必ずメリット、デメリットがあるということを頭に入れてもらえればと思います。
ただしどちらの方が絶対にいい!というのは無くて
お客様にとってメリットの大きい物の方がいいものだと思います。
今回お話した設備機器、加熱機器以外にも
リフォームする際は必ずと言っていいほどメリットデメリットがありますので
お客様にとってより良いものを選択できる手助けになればと思います。